「社会で活躍する人材」といった言葉を聞くことがあるかと思います。
「活躍するために何かをするのか」あるいは「何かに取り組んだ結果、社会で活躍する素養などを身に付けることができたのか」、社会で活躍する人材とは、前者の考えなのか、後者の考えなのか、皆さん、自分自身で考えてみてください。
前者ですと、自分の目標を掲げ、その結果、活躍できたのであれば、それは輝かしいことでしょう。
後者ですと、先生方の日頃の指導の結果、活躍できる力を身に付けることができたのであれば、それも素晴らしいことでしょう。
どちらにしても、素地となるものが求められます。
それは、礼節を重んじた生活をしているかではないでしょうか。
その上で、次の3つの力をバランスよく育むことが大切です。
・学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性等
・実際の社会や生活で生きて働く知識及び技能
・未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力等
こうした力を、学校や地域等で体得し、それが「生きる力」となり、
今後の人生、社会で活躍する人材へとつながっていきます。
礼節とは、礼儀と節度をあわせもった言葉となります。
わかりやすく言うと「その場に応じた常識的な行動ができる」や「人と接するときには当然守るべき決まりを守ることができる」ということです。
本校の校訓のひとつに「礼節を重んじ質素を旨とすべし」があります。
皆さんには、校訓や校是から多くのことを感じとり、考える力を養い、
そして、130年を越える歴史と伝統を受け継ぎながら、未来の活躍を願って学びつづけてください。
令和7年4月9日(水) 校長 堤祐二
入学式に装飾された花や新入生を迎えた木々、そして、農場の春の一部をご紹介します。