生活科学科

生きることは食べること。作物栽培から調理・食品加工まで。汗・感動・夢の三年間

 農業を通し,自然と共存する生き方を学ぶ学科です。化学肥料を使わない有機農法を行い,「作って食べる」をコンセプトに,安全・安心の食べ物を作ります。農薬を使わないので,草も自分の手を取り除きます。主な作物として,カボチャやアイガモ農法による米,小麦粉を作ります。また,季節の野菜として,夏にピーマン,ナス,トマト,スイカを,冬にハクサイ,ダイコンなどを作ります。

1.生活科学科で学ぶ専門科目

1年生:カボチャ・水稲(お米)大根などを栽培して、煮物・おもちなどの調理をします。
     フラワーアレンジメントの授業もあります。
 2年生:大豆・白菜・小麦などを栽培して、きな粉・漬け物・パン・うどんなどの調理・食品加工をします。家庭科のフードデザインの授業では毎週2時間の調理実習があります。
 3年生:課題研究の授業では「畑の食材(野菜など)で調理」を合い言葉に一人一人が責任を持って栽培した食材を畑から収穫し、グループごとに調理し昼食会をします。食品加工では、みそ・ジャム・ラーメン・まんじゅうなどを作ります。
  家庭科の調理の授業では毎週3時間の調理実習があります。主な献立は,タケノコご飯・オムレツ・酢豚・ニジマスのムニエル・カツオのたたき・野菜カレー・キノコご飯・クリスマス料理・おせち料理・ちらしずしなど。この授業では社会人講師として中川学園調理技術専門学校の中川一恵先生が年12回来て教えて下さいます。  


2.授業・実習風景
 
  フラワーアレンジメント        土作りに重点を置きます    アイガモ農法で水稲の栽培  無農薬栽培で栽培したカボチャの収穫
  
3.こんな人にお勧めです
・農業が好き,農業を学びたいと思っている人。
・料理が好き,料理を学びたいと思っている人。
・有機農法で安心安全な農作物を作ってみたいと思っている人


4.ここがすごい生活科学科

・有機農法で作物つくり
 農薬や化学肥料などを使わず堆肥や米ぬかなどを肥料とした田や畑で安全・安心でおいしい作物作りを続けて17年目になります。稲作りは合鴨を使った農法です。カボチャは超人気作物です。農薬を使わないでハクサイが作れるのを見て近所の農家の人もビックリしています。食品の安全・安心が叫ばれている昨今,手間ひまはかかるが健康に良い作物を作っています

・調理・食品加工の授業が多い
 2年生では毎週2時間「フードデザイン」,3年生では毎週3時間「調理」と2時間「食品加工」の授業があります。県内でも実習時間はナンバー1だと思います。さらに3年生の調理では社会人講師として中川学園調理技術専門学校の先生が12回授業をして下さいます。将来調理関係の進路を目指す人には最高です。調理師を目指し入学した男子生徒もいます。

・資格取得にも頑張っています
 卒業してから特に役立つ資格として、ビジネス文書実務検定(ワープロ)があります。1年生で3級合格を目指しています。2・3年生で1級・2級の合格者もいます。その他にも、食物検定、危険物取扱者、フラワーアレンジ,農業検定,英検、数検、漢検などの資格取得目指し頑張っています。     


5.先輩から一言
 自分で作った作物をみんなで楽しく調理しながら、楽しく豪快に食べるという経験をしながら、普通科の勉強では学べないことをたくさん学んでいます。自分たちで作って食べるということは、時間にも左右されずに穏やかに生きていくための本来の生き方だと思います。
  また調理実習の時間が多いので,たくさんの料理を覚えられます。自分達がつくった野菜を調理実習で使うので,農業実習もやりがいがあります。土に触れながら自然を感じて勉強しましょう。


6.卒業後の進路
進学:流通経済大学 常磐短期大学 茨城女子短期大学 東京農業大学 茨城キリスト教大学 
    京都製菓技術専門学校 日本工学院八王子専門学校 茨城北西看護専門学校 
    茨城県立農業大学校  中川学園調理技術専門学校 リリー保育福祉専門学校 
    茨城理容美容専門学校 つくば栄養調理専門学校  茨城中央福祉専門学校 等
 就職:(株)幸田商店 佐川急便(株) (株)レフィーユ (株)ジョイフル本田
    (株)オハヨー乳業  (株)ビックカメラ (株)カバヤ食品 (株)水戸京成百貨店 国民宿舎鵜の岬   
            (株)ひたちの農園