2025春①「礼節を重んじ質素を旨とすべし」

「社会で活躍する人材」といった言葉を聞くことがあるかと思います。
「活躍するために何かをするのか」あるいは「何かに取り組んだ結果、社会で活躍する素養などを身に付けることができたのか」、社会で活躍する人材とは、前者の考えなのか、後者の考えなのか、皆さん、自分自身で考えてみてください。

前者ですと、自分の目標を掲げ、その結果、活躍できたのであれば、それは輝かしいことでしょう。
後者ですと、先生方の日頃の指導の結果、活躍できる力を身に付けることができたのであれば、それも素晴らしいことでしょう。

どちらにしても、素地となるものが求められます。
それは、礼節を重んじた生活をしているかではないでしょうか。

その上で、次の3つの力をバランスよく育むことが大切です。
・学んだことを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力、人間性等
・実際の社会や生活で生きて働く知識及び技能
・未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力等

こうした力を、学校や地域等で体得し、それが「生きる力」となり、
今後の人生、社会で活躍する人材へとつながっていきます。

礼節とは、礼儀と節度をあわせもった言葉となります。
わかりやすく言うと「その場に応じた常識的な行動ができる」や「人と接するときには当然守るべき決まりを守ることができる」ということです。

本校の校訓のひとつに「礼節を重んじ質素を旨とすべし」があります。
皆さんには、校訓や校是から多くのことを感じとり、考える力を養い、
そして、130年を越える歴史と伝統を受け継ぎながら、未来の活躍を願って学びつづけてください。

令和7年4月9日(水) 校長 堤祐二

 

入学式に装飾された花や新入生を迎えた木々、そして、農場の春の一部をご紹介します。

 

2025冬②〈農業教育への期待〉

「農業教育への期待」

 

(今回は、本校の同窓会誌「水農報」に掲載しました内容を次のとおり紹介します)

 日頃より、同窓会の役員の皆さま、会員の皆さまには本校の教育活動の充実・発展のため多大なご理解とご協力をいただき心より感謝申し上げます。

 さて、農業高校では、プロジェクト学習や学校農業クラブ活動を中心に、実践的・体験的な学習活動に取り組み、生徒一人一人の農業に関する基礎的・基本的な知識や技術を身に付けることはもとより、発展的な考え方も養っております。

 そのような中、農業高校を支援する内容の記事が日本農業新聞(令和6年12月28日)に掲載されました。その記事を抜粋してご紹介いたします。

 「農業高校の教育内容や施設整備の充実などを訴える全国の都道府県議会議員による議員連盟(全国議連)が、本年秋の発足に向けて準備が進んでいる。全国議連に参加を予定しているのは、令和6年12月25日現在で、茨城、栃木、埼玉、新潟、山梨、長野、岐阜、愛知、三重、徳島、愛媛の11県である。来秋、山梨県などで開かれる日本学校農業クラブ全国大会西関東大会に合わせ、山梨県南アルプス市で発足会を開く予定である。」

 皆さま、お読みになりましていかがでしょうか。農業を学ぶ生徒にとって、大変魅力的な内容かと思います。特に、次の学校農業クラブの全国大会の地でこうしたことが始まると思いますと嬉しさもこみあげてくるのではないでしょうか。私たち農業教員にとりましても、農業教育の大切さをあらためて実感しているところです。

 いつの時代でも、どのような産業でも、その先を見通して、予測困難な課題に立ち向かっていくことは容易ではありません。しかしながら、水農には、歴史と伝統とともに、これまで培ってきた教育力があります。こうしたことを最大限に活かして、自ら学び続ける心構えとともに産業の振興や社会貢献に取り組む態度を育成してまいりますので、同窓会の皆さまにおかれましては、変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。

 

 

令和7年2月18日(火) 校長 堤祐二

 

 

  

本校の玄関に飾ってあります草花です。本校の生徒たちが育てました。

地域の方々をあたたかく出迎えております。

 

2025冬①〈自己指導能力の獲得〉

皆さん、自己指導能力という言葉を聞いたことがありますか。

 

自己指導能力とは、深い自己理解に基づき「何をしたのか」「何をするべきか」、主体的に問題や課題を発見し、自己の目標を選択・設定して、この目標の達成のため、自発的・自律的、かつ他者の主体性を尊重しながら、自らの行動を決断する力を言います。

 

水戸農業高校では、教科・科目の活動、特別活動、さらには部活動などの教育活動の中で、自己指導能力を獲得することを目指しています。

 

具体的には、皆さんは、学校生活における多様な他者との関わり合いや学び合いの経験を通じて、「学ぶこと」「生きること」「働くこと」などの価値や課題を見出していきます。その過程において、自らの生き方や人生の目標が徐々に明確になっていきます。

そして、この他者との関わり合いや学び合いの経験によって培われた主体的な選択・決定を促す自己指導能力が、学校から学校への移行、学校から社会への移行において、求められるものとなるのです。

 

皆さんには、水戸農業高校の教育活動で身に付ける多様な価値観、発展的な創造性、豊かな人間性、そして幅広い社会性などにより、今後も他者を思いやる心を育み続けてください。

 

令和7年1月8日(水)校長 堤祐二

 

本校のシクラメンです。昨年の12月に、園芸科の先生が玄関に装飾しました。

2024秋② 「農業教科活動で身に付けた力」

農業クラブ員の皆さん、日頃の農業学習を通じて、「どのような力を身に付けているのか」、あらためて振り返ってみましょう。(農業クラブ員とは農業を学ぶ高校生のことです)

農業関係高校では、教育課程編成の中で農業教育の改善・充実を図るため、次の6点を踏まえながら農業教科の指導にあたっています。

「何ができるようになるか」  「何を学ぶか」  「どのように学ぶか」 

「生徒一人一人の発達をどのように支援するか」  「何が身に付いたか」

「実施するために何が必要か」

 クラブ員の皆さんは、もうわかったのではないでしょうか。農業教科活動の柱である「プロジェクト学習」の指導方法です。

 皆さんは、農業と環境や総合実習、課題研究などの農業科目を学ぶ過程において、農業教員が創意工夫した教材等を活用しながら、この6点(プロジェクト学習)の指導方法のレールを走っています。同時に、予測困難な社会の変化に主体的に関わり、感性を豊かに働かせながら、将来の目的を考え、自らの可能性を発揮できるよう、日々の農業学習に取り組んでいます。

また、学校での学びを日常生活で活用したり、家庭での経験を学校生活に活かしたりするなどして、クラブ員同士で学び合いながら、教え合いながら、基礎・基本の確実な定着を図るとともに、農業に関する課題を発見し、将来、農業や農業関連産業等に携わる者として解決策を探究し、科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力も養っています。

 こうしたことにより、皆さんは、「知識及び技術」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性」などの資質・能力をバランスよく育んでいます。そして、この資質や能力こそが「生きる力」です。

 結びになりますが、皆さんに期待することは、農業教科活動で身に付けた力「生きる力」を糧に、将来にわたって、多様な課題を発見し、職業人として求められる倫理観を踏まえ、実社会で活躍する心構えを培うことです。そして、学校農業クラブ活動は、1948年(昭和23年)に、第二次世界大戦後の新制高等学校の学習活動の中で始まりました。この活動を、地域の農業のために、茨城の農業のために、日本の農業のために、世界の農業のために、そして、未来の農業クラブ員のために、皆さんの力でより一層力強いものにしてください。

※     茨城県学校農業クラブ連盟の機関誌「茨城リーダー第75号」の原稿となります。

令和6年12月5日(木) 校長 堤祐二

 

令和6年11月15日(金)16日(土)に開催された水農祭に掲げられた文字です。

来場者をあたたかく迎えておりました。

令和6年11月7日(木)~10日(日)まで茨城県県南生涯学習センターで催された「茨城県高等学校定時制通信制芸術展」に本校生が出展した中の一つの作品です。本校の未来が感じられます。

2024秋①「ブランド力」

先日、有名私立大学の教授と大学入試について意見交換をしました。

 

その中で、教授は「本学にはこれまで培ってきた『ブランド力』がある。だから、このブランド力を素地に、時代に合った、ニーズに合った新しい教育を積み重ね、受験生の心をつかんでいきたい」と話しておりました。

 

そこで、私は「水農も地域はもとより、卒業生、保護者の方々、何より在校生が誇りをもっている。これが水農のブランド力である」、その上で、「現在、水農のこれまでの教育に、新しい活動、具体的には大学の先生や学生と連携した探究活動を、次年度から、本校の2年生の授業で取り入れることを検討している」、「この活動を導入する至った主な経緯は、本県は『茨城県食と農を守るための条例(議員提案政策条例)』が令和6年3月26日に制定されたからである。そして、その中には、若年農業者の確保・育成のため農業学科を置く県立高校等において、専門的かつ高度な技術の習得及び活用のための学習の機会の提供等を県は行うなどとうたわれている。このことは、水農のブランド力をより高める後押しとなっている」と伝えました。

 

「水農のブランド力」とは、長い歴史の中で培ってきた教育活動が130年の大木に花を咲かせていることと、私はそう感じています。

 

本校の校訓の一つに「志操言行は常に至誠を以て一貫せんことを期すべし」があります。

これは「心に固く守って変えない志し、言葉、行いを、常に誠実にもち続ける、そのことを心に誓うこと」という考えであろうと思っています。

 

この考えが「水農のブランド力」をより力強くしているのでしょう。

 

令和6年9月24日(火)

 

校長 堤祐二

 

令和6年8月9日(金)にJICAつくばで開催された「農業高校国際協力実体験プログラム」での発表の様子

2024夏③〈第76回茨城県学校農業クラブ連盟大会式典成人代表あいさつ〉

※式典は7月5日(金)茨城県立青少年会館で開催しました。

 

皆さん、こんにちは。

第76回茨城県学校農業クラブ連盟「大会式典」の開催にあたり、ごあいさつを申し上げます。

 

まず、はじめに、

本日は、ご来賓といたしまして、大会審査委員長の「県立農業大学校長 菊田先生」、大会副審査委員長の「県央農林事務所 部門長 高吉先生」をはじめ、多くのご来賓にご臨席を賜り、大会式典が盛大に挙行できますこと、大変嬉しく感じております。誠にありがとうございます。

 

さて、

少々難しい話になりますが、学校農業クラブ活動は、文部科学省が定めている高等学校学習指導要領の総則では「農業に関する各科目の指導に当たっては、学校農業クラブなどの活動を活用して、学習の効果を上げるよう留意すること」と示されております。

同様に、「農業と環境」においては、「学校農業クラブ活動の指導に当たっては、その目的、内容、組織などについて、各種活動を通じて実践的に扱うとともに、プロジェクト学習の成果を発表する機会を設けること」と示されております。

 

こうしたことを踏まえ、

茨城県学校農業クラブ連盟や各学校では、本日の発表部門の県大会、今月25日に開催する競技部門の県大会、さらには、各学校で実施している課題研究の発表会など、プロジェクト学習の成果を発表する場を設けるなどして、農業教科活動の一層の充実に努めているところです。

このように、学校農業クラブ活動はクラブ員一人一人が農業の知識や技術を高めるとともに、確実に身に付けるに当たって、とても有意義な活動と言えるでしょう。

その上で、クラブ員の皆さん、本日の発表会はどうでしたか。

日頃の学習の成果をしっかりと発表することができたでしょうか。上手に発表ができず、悔しい思いをしたクラブ員、練習より上手に発表ができ、満足しているクラブ員など、一人一人の思いは異なることでしょう。

しかしながら、悔しくても満足しても、本日、一所懸命に取り組んだことが、今後の学校生活、その後の社会人生活に活かされると、私はそう考えています。

それは、発表に至るまで、「計画を立て」「考え」「まとめ」「発表する」、こうした取り組みは、見通しを持たなければできません。この見通しを持って考え実践することが、実社会で求められるものです。

どうか、本日を迎えるに当たって、「努力したこと」「頑張ったこと」などを胸に抱きつつ、自信を持って今後の学校生活を送って下さい。

 

結びになりますが、

毎年10月に開催する学校農業クラブの全国大会は75回を迎えます。一方、本県の大会は76回です。開催回数を見ても本県は全国に負けないくらい学校農業クラブ活動に「力」を入れています。

今大会を経て、あるいは関東大会を経て全国大会に出場するクラブ員の皆さん、茨城県の学校農業クラブ活動の素晴らしさを「それぞれの地」で発表してきてください。

 

令和6年7月26日(金) 校長 堤祐二

農業クラブ県大会農業鑑定競技会(7月26日開催)に出題した草花です。

2024夏② <己を律する、自分を律する>

<己を律する、自分を律する>

 

この言葉は、「自分で一定の規律を設けて自身をひきしめる」という意味に置き換えられます。

 

「己を律する、自分を律する」の「己や自分」はもちろん皆さん一人一人です。

 

一人一人の考えはそれぞれによって異なります。

このため社会では、法律や条例などの規則を定めています。

 

そして学校では、社会の規則やその考えを踏まえ、教育目的を実現していく過程において、皆さんが遵守すべき生活上、学習上の規律として「校則」を定めています。

 

水農では、校是や校訓のもとに目指す学校像を掲げ、その上で、先生方の適切な指導のもと教育活動が進められ、そして皆さんが学校生活や学習活動等の規律を遵守することで、教育目的の実現が図られます。

 

ここで、水農の目指す学校像を紹介します。

心身の健全な発達を図り、 自主性・実践力に富む社会の有為な形成者としての人格の完成を目指し、 農業経営者・関連産業技術者を育成する。

 一 知・徳・体を身に付けた社会に有為な人材を育成する学校

 一 生徒一人一人の進路希望の実現を支援する学校

 一 魅力ある農業教育を実践し、将来の農業経営者・関連産業技術者を育成する学校

 一 体験学習等を通して、コミュニケーション能力を磨くことができる学校

 一 地域社会の関係機関・団体・住民等と連携するとともに、それらに開かれた学校

 

「先生方の適切な指導」とは、学校生活や学習活動等の中の指導において、「規則を守らせる」ではなく「規則を守ることの大切さを知る」を視点においていることです。

具体的には、

・内省を促し、主体的・自律的に行動することができる。

・自分の心と向き合い、自分の考えや言動について省み、そして自ら気付くことができる。

・先輩や後輩、友だちなど周りにいる方との支え合い学び合うことができる。

こうしたことができるようにすることです。

 

皆さん、校訓の一つに「校規を恪守(かくしゅ)し師長を尊敬し学友相親しむべし」があります。

校規は「校則」、恪守は「守る」、師長は「先生や目上の方」、相は「ここでは『助ける』の意味でしょうか」です。

この校訓は、「校則を守り、先生や目上の方を尊敬し、学校で学ぶ友だち同士が助け合い親しみ合う」ということになります。

 

いつの時代でも「律する」ことは大切です。

皆さんには「校訓」と「校是」を大切にして学校生活を有意義に過ごしてください。

 

令和6年7月19日(金)校長 堤祐二

 

 

令和6年7月5日(金)に第76回茨城県学校農業クラブ連盟大会(発表部門)が茨城県青少年会館におきまして開催されました。本校は最優秀賞を3点、優秀賞を6点受賞しました。

次の写真は表彰の様子です

2024夏①<水農の生徒指導は生徒支援と生活指導>

「生徒指導」という言葉を耳にすると、「生徒たちが何かことをしてしまった」と感じる方が多いでしょう。しかしながら本校の生徒指導は生徒支援と生活指導です。

「ことをしてしまった」を、多くの先生方で、その背景、ことの経緯に至った生徒の心情、そして何より、生徒の今後の学校生活がいかに有意義に過ごせるかを知恵を出し合い、考え、

時には、先生方同士で喧々諤々(けんけんがくがく)し、生徒の未来のために労を惜しまず話し合っています。その熱意に「水農愛」を感じることができます。私は水農の未来は今後も輝き続けると思っています。

 

こうしたことにたどり着いた本校の先生方の行動があります。

 

それは、朝の立哨指導です。

生徒たちの中には、もしかすると、「どうして、先生は毎日生徒昇降口に居るのだろう」などと感じ取る方もいるでしょう。

 

これが、生徒たちの心に寄り添った水農の生徒支援と生活指導のはじまりです。

 

昇降口で、多くの先生方が生徒一人一人に声をかけ合い、生徒の表情を確認し、生徒の服装等の乱れを正し、そして、授業に臨む態度を養い続けるよう指導しています。

ここで「態度」には一般的に「身に付ける」という言葉を使います。しかしながら、ここでは「養い続ける」という言葉を使いました。その理由は、今後、地域や日本、世界で活躍するために必要な「態度」を「生涯に渡って養い続けてほしい」という願いがあることから「養い続ける」という言葉を使いました。

 

生徒の皆さん、高校生活は多感な時期です。そして「思春期」真っただ中です。

友だちと意見や考え方等でぶつかることもあるでしょう。あるいは、意気投合してホームルーム活動や生徒会活動等を前向きにかつ建設的に取り組むこともあるでしょう。

 

いずれにしても、先生方は皆さんの心とその行動をしっかりと受け止め、適切な指導助言をしてくれることは間違いありません。

安心して、そして先生方を信じ、未来に向かって、実りある学校生活を送ってください。

 

令和6年6月21日(金)

校長 堤祐二

朝の立哨指導の様子です。

2024春②〈体力を鍛錬し学業を磨励し心身の健全を図るべし〉

本校では進路指導を進めるにあたり大切にしている冊子が二つあります。一つは「進路の手引き」もう一つは「進路資料」です。

 

この二つの冊子を要に生徒の皆さん一人一人の進路活動は進んでいきます。前者は就職・進学に向けた活動の進め方や心構えを、後者は水農の歴史と伝統を素地に進路活動で「苦労したこと」「大いに役立ったこと」等の先輩方の率直な声などを中心につづられております。

 

皆さんには、手もとの「進路資料」を通じて先輩方の温かい声に気付き、そして先輩方に感謝し、一人一人が望ましい職業観や勤労観の醸成を図りながら、未来の自分の活躍を願いつつ、しっかりとした目標をもった進路活動に臨んでいただきたいと考えております。

 

その際ですが、ご家庭の考えはもとより、学年や進路指導部の先生の意見を心に留め置き、主体性をもちながら、見通しをもちながらことを進めてください。

 

ところで、「磨励自彊(まれいじきょう)」という四字熟語があります。磨励とは「一所懸命に励むこと」、自彊とは「自ら努め励むこと」、その上で、磨励自彊とは「大いに修行して自ら励むこと」の意味に近いことが辞書等では記されております。

 

ここで、磨励という言葉に注目してみます。

 

本校の校訓の一つに「体力を鍛錬し学業を磨励し心身の健全を図るべし」があります。この校訓は、皆さんが進路活動を進める上で心の中に宿しておくものと感じ紹介しました。この「心の中に宿す」とは、皆さんがホームルーム活動や学校行事の中で培われる道徳的実践力につながっていきます。

※     令和6年度進路資料からの抜粋

 

令和6年5月17日(金)校長 堤祐二

 
令和6年5月10日(金)午前10時より、笠間稲荷神社御神饌田におきまして御田植祭が斎行されました。本校からは生徒11名が参加しご奉仕をいたしました。
貴重な体験であること、不慣れな手植えであることなどから、生徒たちの緊張していた様子がうかがえました。

2024春<水農の人材育成と学校農業クラブ活動>

本校では、農業の実験や実習を通じて、全日制7学科それぞれが切磋琢磨し、豊かな人間性や社会性などをしっかりと兼ね備えた将来の地域の農業技術者を育成しております。また、定時制農業科におきましては、こうしたことに加え、心にゆとりをもって自分を見つめ将来を考える活動を充実させ、地域社会に貢献する人材も育成しております。(各科の詳細につきましては、各科のページをご覧ください)

 

全日制7学科は、農業科A、畜産科Z、園芸科H、生活科学科L、農業土木科E、食品化学科M、農業経済科Cです。定時制は農業科Pです。

 

各科学年ごとに1クラス40人が定員です。定時制農業科Pも1クラス40人が定員ですが、定時制ですので1年から4年まであります。

アルファベットはクラス名の略です。例えば、畜産科1年ですと「Z1」と呼んでいます。

 

続いて、農業教育の中で大切な取組のひとつ「学校農業クラブ活動」についてご紹介します。この活動をねらいは、「科学性」「社会性」「指導性」を身に付けることです。この3つを身に付けることで、実社会で活躍できる素養も身に付きます。本校生には、学校農業クラブ活動にこれまで以上に熱心に取り組むことを期待しています。

 

では、「学校農業クラブ活動とは」と考えてみると、リーダー研修会や県・関東地区・全国などの連盟大会に参加することなどが挙げられますが、これは学校農業クラブ活動で取り組んだ成果の発表の場となります。もちろん、このような大会などに参加することも学校農業クラブ活動です。

 

ここで、忘れてはならない大切な活動があります。それは、日頃の実験や実習、講義学習の中で、導入の段階では教員による系統学習を中心に、その後、展開、まとめの段階になると、主体的な活動、つまり、問題解決型学習に取り組んでいることです。この問題解決型学習がプロジェクト学習です。こうした学習活動が学校農業クラブ活動の要になります。

 

プロジェクト学習は、プロジェクト発表に置き換わる感じにも思われますが、農業経済科や農業土木科などの農業関連学科の日頃の学習の中でも、当たり前のように展開されている学習方法です。

 

参考ですが、このような学習活動を、文部科学省や県教育委員会では広い意味で「主体的・対話的で深い学び」と紹介しているのではないかと考えられます。

 

学校農業クラブ活動は、太平洋戦争の終戦を迎えた1945年の3年後、1948年から歩み始めました。あらためて、農業教育の伝統とその偉大さが感じられます。

 

令和6年4月16日(火)校長 堤祐二

 

 

水農の木々が新入生を迎えました。

入学式、ステージ上から新入生を迎えた花たちが、次の日から玄関で出迎えています。

廊下の真っすぐにのびる赤いじゅうたんが伝統を感じます。

<ごあいさつ>

<ごあいさつ>

地域の皆さまには、日頃より本校の教育活動にご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

私は本年4月1日に結城第一高等学校より着任いたしました校長の堤祐二と申します。専門は土木設計や施工、測量などの農業土木です。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、このたび本校のホームページに「春夏秋冬~校長室からの季節の便り」を開設いたしました。今後、学校の様子などをご紹介してまいりますので、ご覧いただきますよう併せてお願い申し上げます。

 

令和6年4月1日(月) 校長 堤祐二