お知らせ

農業クラブ員の皆さん、日頃の農業学習を通じて、「どのような力を身に付けているのか」、あらためて振り返ってみましょう。(農業クラブ員とは農業を学ぶ高校生のことです)

農業関係高校では、教育課程編成の中で農業教育の改善・充実を図るため、次の6点を踏まえながら農業教科の指導にあたっています。

「何ができるようになるか」  「何を学ぶか」  「どのように学ぶか」 

「生徒一人一人の発達をどのように支援するか」  「何が身に付いたか」

「実施するために何が必要か」

 クラブ員の皆さんは、もうわかったのではないでしょうか。農業教科活動の柱である「プロジェクト学習」の指導方法です。

 皆さんは、農業と環境や総合実習、課題研究などの農業科目を学ぶ過程において、農業教員が創意工夫した教材等を活用しながら、この6点(プロジェクト学習)の指導方法のレールを走っています。同時に、予測困難な社会の変化に主体的に関わり、感性を豊かに働かせながら、将来の目的を考え、自らの可能性を発揮できるよう、日々の農業学習に取り組んでいます。

また、学校での学びを日常生活で活用したり、家庭での経験を学校生活に活かしたりするなどして、クラブ員同士で学び合いながら、教え合いながら、基礎・基本の確実な定着を図るとともに、農業に関する課題を発見し、将来、農業や農業関連産業等に携わる者として解決策を探究し、科学的な根拠に基づいて創造的に解決する力も養っています。

 こうしたことにより、皆さんは、「知識及び技術」「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性」などの資質・能力をバランスよく育んでいます。そして、この資質や能力こそが「生きる力」です。

 結びになりますが、皆さんに期待することは、農業教科活動で身に付けた力「生きる力」を糧に、将来にわたって、多様な課題を発見し、職業人として求められる倫理観を踏まえ、実社会で活躍する心構えを培うことです。そして、学校農業クラブ活動は、1948年(昭和23年)に、第二次世界大戦後の新制高等学校の学習活動の中で始まりました。この活動を、地域の農業のために、茨城の農業のために、日本の農業のために、世界の農業のために、そして、未来の農業クラブ員のために、皆さんの力でより一層力強いものにしてください。

※     茨城県学校農業クラブ連盟の機関誌「茨城リーダー第75号」の原稿となります。

令和6年12月5日(木) 校長 堤祐二

 

令和6年11月15日(金)16日(土)に開催された水農祭に掲げられた文字です。

来場者をあたたかく迎えておりました。

令和6年11月7日(木)~10日(日)まで茨城県県南生涯学習センターで催された「茨城県高等学校定時制通信制芸術展」に本校生が出展した中の一つの作品です。本校の未来が感じられます。